ペヨーテ伝説


むかしむかし、ある砂漠の村に若い女がおりました。ある日、女はとなり村に住む家族をたずねるため、ひとりで砂漠を歩いておりました。しかし、歩いても歩いてもたどりつきません。女は道に迷ってしまいました。喉がかわき、腹がすき、ついに疲れはてて倒れてしまいました。

すると、どこからか声が聞こえてきました。
「おねえさん、おねえさん」
いったい誰の声でしょう?
「わたしはここ、あなたの体の下よ」
女は、びっくりして体を起こすと、そこには小さなサボテンがありました。
「わたしを食べるがよい」
サボテンは言いました。腹を空かせていた女は、サボテンを手に取り、夢中になって食べはじめました。ひとつ、ふたつ、みっつ。。。やわらかく、みずみずしいサボテンが、女の喉をうるおしました。

するとまた声が聞こえてきました。
「こっち、こっちよ、こっちへいらっしゃい」
女は、声のするほうへ、走って走って走りました。すると、水をみつけました。女は水を飲み、少し元気になりました。

するとまた声が聞こえました。
「こっち、こっちよ」
女は、声のするほうへ、走って走って走りました。すると、とうもろこしをみつけました。女は、とうもろこしを食べ、さらに元気になりました。

「こっち、こっちよ」
また声が聞こえました。女は、走って走って走りました。すると、甘い果物をみつけました。女は、甘い果物を食べ、もっと元気になりました。

「こっち、こっちよ」
女は、走って走って走りました。すると、肉をみつけました。女は、肉を食べ、すっかり元気をとりもどしました。

「こっち、こっちよ」
女は声を追いかけて走りました。すると家族の家へ辿りつくことができました。女が、家族にふしぎなサボテンの話をすると、家族はにっこりして言いました。
「スピリットのお恵みね」

めでたし、めでたし。

*ネイティブアメリカンに伝わるペヨーテ伝説(部族や語り手によって多少バリエーションがあるようですが、これは私が聞いた話)。ネイティブ・アメリカン・チャーチのミーティングの最後には、水、とうもろこし、フルーツ、肉の順に朝食が出てくる。

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6 comments, add yours.

匿名

Erowidがやっぱり多いですか?日本語ページがあれば見たいです、、

あとコカ+Lがやっぱり正式なのですかね?
自分はヤバー+Lが正式と聞いてました。

Love S. Dove

Erowidにはありとあらゆる体験談が集まっていますが。。。日本語のHPをお探しかな?どなたか知ってる人いるかしら〜?

匿名

こんにちは
いきなりですがブルーチアの体験談など見れるHPはないでしょうか?興味あるのですが情報が少なく…

コカや覚せい剤をやろうとは微塵も思いませんがw
神とのカクテルだしやはりどんなものか気になる…

Love S. Dove

kaoringing
暑いですね〜 サンディエゴ!楽しそうですね。
実は私もカリフォルニアへ向かっている途中。週末までにオークランドに着く予定です。ニューヨークも恋しい!これからもよろしくね〜

GSX
日本まで追いかけてくる!?すごいな、そのサボテン!
野生のSaguaro Cactusさんに、わたしもお会いしてみたいですわー
そうそう、ナバホの国では、大地がお母さん、空がお父さん。世界中どこに行っても家族がいるから寂しくないって言ってましたね。

GSX

ムッシュ手塚の漫画にアメリカ大陸から日本まで追いかけて来るサボテンのお話しがあるよね、べヨーテもいろんな意味ですごいけどSaguaro Cactusの意識っていうか『Love』はすごいと思うんだよ、、、昔 そう随分時間が経ったけど 砂漠で孤独を楽しむのが大好きだったオイラはその存在にすごく癒されたもんなんだ
移民者や時の旅人が合衆国で生きる事って『異常なくらいの孤独』を感じる瞬間があるじゃん、そんなキモチを癒してくれたSaguaro Cactusはオイラがアメリカで見つけた最初の家族かもしれないよ

kaoringing

interesting ;)) LSD さん、暑い夏をいかがお過ごしですか?
私は、水曜からサンディエゴにちょっと行ってきます。カリフォルニア自体初めてなので、とても楽しみです。きっと、ニューヨークとはとても異なっている場所なのだろうな、と。いつも、ブログ楽しみにしていますよん★

One Trackback

  1. By Native Heart on 2009年7月27日 at 4:57 AM

    話しかけてくる不思議なサボテンであるペヨーテの伝説が読みたいときは…

    むかしむかし、ある砂漠の村に若い女がおりました。ある日、女はとなり村に住む家族をたずねるため、ひとりで砂漠を歩いておりました。しかし、歩いても歩いてもたどりつきません。…

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