『マリファナ合衆国』を読むとわかること

  • 大麻合法の地からの生の声

    2012年の住民投票により2州で大麻取締法が撤廃されました。長年の大麻愛好家でもある著者がニューヨーク→カリフォルニア→コロラドを渡り歩きながら、合法化の過程と解禁後の世界をレポート。

  • アメリカの大麻ビジネス最新事情

    合法的な大麻の需要はうなぎ上り。スマホ市場を上回る勢いで急成長中の大麻ビジネス。エキサイティングでリスキーな大麻業界の最新事情を紹介。

  • 大麻が合法になった本当の理由

    マスコミ報道からは見えてこない合法化の背景を深く掘り下げ、「麻薬との戦争」の背後に隠された人種差別問題を明るみにします。大麻と政治の関係を探るとアメリカの現実がみえてきます。

  • 合法化にまつわる不安を解消

    「大麻を合法化するなんて怖い」「町が荒れる」「子供への影響が心配」「そのうち覚せい剤に手を出すにちがいない」・・・。そんな不安を解消します。

  • コロラド大麻ショップ観光ガイド

    コロラドへ行って合法的に大麻を体験してみたい方へ。ルールや買い物の仕方、フラワー、エディブル、コンセントレーツなどの大麻製品の特徴や使い方を紹介。おすすめショップも。

  • 大麻愛好家によるリアルな知恵

    大麻は害の少ない嗜好品ですが、まったくリスクがないわけではありません。長年の大麻愛好家が、大麻を安全に楽しむために知っておきたいことをアドバイス。

「第1章 グリーン・ウェンズデー」より

2014年1月1日水曜日。こじんまりとした青いビクトリアンハウスの裏通りで、私は長い行列に並んでいました。コロラド州デンバーは大晦日に降った雪がうっすらと積もっており、日中の気温は1℃でしたが、私たちは辛抱強く待っていました。

このビクトリアンハウスは、ザ・ヘルス・センター(T.H.C.)というマリファナ・ショップで、私たちはマリファナを買うために並んでいます。コロラド州は2012年11月に行われた住民投票により、21歳以上の成人に大麻の所持や使用を合法化しました。そしてこの日は州から許可を受けたマリファナ・ショップの初売り日。大麻は禁制品ではなくなり、大人なら誰でもふつうに店で買うことができる商品となったのです。

60代と思われる女性がふたり、店から出て来て、私のそばで立ち止まりました。
「私たち、ちょうど三時間前から並び始めたのよ」
どうやら、まだまだかかるようです・・・。

著者からの言葉

2012年に行われた住民投票により、コロラド州とワシントン州は21歳以上の成人すべてに、嗜好品としての大麻(マリファナ)を合法化しました。マリファナは「商品」となり、マリファナ・ユーザーは犯罪者ではなく消費者となったのです。オバマ大頭領も「大麻にはアルコール以上の危険はない」と言っています。合法化の賛成者が過半数を超えた今、アメリカではマリファナをめぐる世論が大きく変わろうとしています。

本書を通して、日本のみなさまにも歴史の変化の様子を肌で感じていただければと思います。日本でも今後、グローバル化の波にもまれながら、マリファナの流通、消費が増加してゆくことが予想されます。好む、好まざるに関係なく、柔軟に対応していくことが求められるでしょう。私はマリファナを使うことを勧めているわけではありませんが、やめさせようとしているわけでもありません。使うか使わないか、使う場合はどのような目的で使うのか、それを自分で決めるために参考になる情報を提供できればと考えています。マリファナを吸う人と吸わない人が共存していくために必要なことを提案できればと思います。

ラブ・S・ダブ(Love S. Dove)は東京都生まれの日本人。高校卒業後、定職につかずアジアや南米を長期旅行。30歳でニューヨーク州立大学に入学。精神に作用する植物や薬物に関心を持ち、2008年からブログ『エンセオーグ』をはじめる。雑誌『スペクテイター』にマリファナ収穫バイト体験記などを寄稿。コロラド州デンバー在住。

マリファナ合衆国
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