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エンセオジェンと呼ばれる神聖な幻覚性植物や、サイケデリックな化学物質に関する最新の動向をアメリカから配信。サイケデリックスとの正しい付き合い方を提案します。2008年4月開設。

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Love S. Dove: 脳内宇宙飛行士/スピリチュアル探検家。90年代後半にゴア/サイケデリックトランスに出会い、その後アジアや中南米を放浪。アメリカ在住。もっと

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  • 2010年1月28日

    全米レインボーギャザリングが抱える課題 (3) ~自由で平和な世界のつくり方

    レインボーギャザリング

    太陽がおしえてくれた、本当の自由

    7月4日。今日は、日の出から正午まで、静かに世界平和を祈るため、楽器の演奏もおしゃべりも禁止。広場にはサイレントサークルと呼ばれる輪ができており、その中心には、インドの神様や故人の写真、セージにお線香、なにか意味のある石など、さまざまな宗教とニューエイジアイテムが、ごちゃ混ぜに供えられている。瞑想する人、裸で寝そべっている人、ヨガのポーズをきめている人、泣いている人、全裸泥まみれで合掌している人。立派な杖を持ったおじいさんは、もう片方の手の人差し指を天に向けてまっすぐつきあげている。そして下半身だけ裸。

    突然、後方から男の怒鳴り声が。喧嘩だ。しかしまあ、レインボーらしく、友好的なアプローチで丸く収めることができたようだけれど・・・。後味の悪さが残った。

    不運が続いていた。フォレストサービスにいじめられ、酒臭い人に出迎えられ、食事は十分にもらえない上、パンクキッズにたかられ、そして、喧嘩。がっかりしはじめていた。ピースフルな空間を想像していたから。ふたたび雨も降りはじめる。雷が激しく鳴り、稲妻が光る。

    正午、オーム(om)の合唱とともに沈黙が破られる。するとまもなく、これから始まる宴の気配を察知したかのように、雨がパタリと止んだのだ。そして、空にはなんと、ダブルレインボーが出現!!
    「うおおーー!!!!」
    1万人が大空に向かって吠える。遠くの山々までその歓声が響く。これでもかと激しく鳴る太鼓!最高の笑顔!高貴な涙!見知らぬ人との抱擁!ひざまづき、両手を虹にかざす!

    太陽はすべての人の頭上に平等に昇り、無償の愛を注ぐ。昨日も今日も明日も。人々が愛し助け合うのも、争い奪い合うのも、すべて見てきたこの太陽。

    そうだ、私は大切なことを忘れかけていた。だれも傷つけることなく、分かち合い、愛し合い、尊重しあう世界を作れると、本気で信じた誰かがはじめたレインボーギャザリング。ここはその理想を実践するための実験場そのものだということを。頭ごなしに人を非難するのは簡単だ。危なそうな人を片っ端から排除することだってできる。しかし、それは虹の家族のやり方ではない。ギャザリングが機能しているのは、各人が責任を持って、なされるべきことをするからなのだ。それは義務ではないけれど、本当の家族がそうであるように、注意されるべきことは注意されなければならない。お互いのために。自由だといってもルールはある。組織や国家のルールは、支配者のエゴである場合もあるが、レインボーギャザリングのルールは、先人たちが虹の家族のために試行錯誤を重ねて確立した知恵の集大成だ。本当の自由は、何者かから与えられるものではない。各人が義務をはたして共同で築き上げるものなんだから。

    なにも与えず、欲しがるだけの人とは、私自身のことだったのか・・・。私にはなにができるんだろう?

    人は違ってあたりまえ。七色の虹のように、ひとりひとりがそれぞれの色を最大限に輝かせればいい。自分が自分らしくありたがるように、他者にもそれを認めよう。違いを正そうとするのではなく、違いは違いとして理解し尊重することから、真に自由で平和な世界は始まるんじゃないか。私にできることは、叱咤したり、非難するのではなく、太陽のようにオープンハートで見守ることなんじゃないか。愛とおもいやりがあれば、できる、できるんだ。

    また雨が降りはじめ、ぬかるんだメイン広場では、泥まみれになった裸の老若男女、黒人、白人、アジア人、ネイティブアメリカンが、狂乱のドラム隊と入り乱れ、みな、踊り狂っていた。私の手にはいつのまにか、みずみずしいスイカが一切れあった。誰かが配っていたのだ、この最高に自由で泥まみれで原始的アナーキーな群集の中で。今は、難しいことを考えるときではない。歌い踊るときなんだ!

    クリーンアップ

    翌日から人はぼちぼち減りはじめる。これから数週間は会場の後片付け。ボランティアの手により、ギャザリングのあらゆる痕跡を消しさる作業。第一ステップはゴミ拾い。タバコのフィルター一本まで見逃さない。そして第二ステップは森のリハビリ。踏み荒らされた道やキャンプ跡を、木の枝や腐葉土で覆う。蒔いた種に栄養を与え、ハイカーや野生動物が幼い植物を荒らすのを妨げるためだ。

    1万人もの人が集まれば、どんなに気を配っても環境へのダメージは免れない。森が元の状態に回復するまでには数ヶ月、いや1年はかかるだろう。植生が安定するまでには時間がかかる。しかし意外なことに、後日読んだ新聞記事によると、サンタフェ国有林で働く考古学者は、「これだけ多くの人が来たにもかかわらず、森にこれといった大きなダメージが残っていなかった」と言って驚いていたそうだ。環境への悪影響は予想していたよりずっと少なかった、と。ギャザリングのボランティアは、事前にフォレストサービスと協力して打ち合わせをし、歴史的な跡地や絶滅の危機にある動植物にダメージを与えないように注意を払い、キッチンやキャンプの位置を決めたそうだ。サンタフェ国有林はかつて、アメリカ先住民が鹿の狩猟をしながら居住していた土地だった。

    「この土地はすばやく回復するだろう」と考古学者は言っている。


    会場では、RAP107と呼ばれるチラシをもらうことができる。これには、ギャザリングの楽しみ方や注意事項がかんたんに書かれているのだが、その中の一文が目にとまった。

    Enjoy the Rainbow with an open heart and you Will see the Vision.
    (レインボーはオープンハートで楽しもう。そうすればきっと、君にビジョンが訪れるよ)

    もしあなたもレインボーギャザリングに参加する機会があったら、キャンプ道具と丈夫な食器とオープンハートと思いやりを忘れずに持っていこう!

    Posted by Love S. Dove | イベント/パーティー | コメント(6)

    2010年1月20日

    全米レインボーギャザリングが抱える課題 (2) ~ヒッピーよりもパンクキッズ

    メインメドウ
    翌朝。まだ小雨が降っている。シャトルバス、というかピックアップトラックで20分、さらに徒歩で20分ほど山を登ると、そこに現れたのは腰まであるドレッドヘアのお爺さん二人。写真で見たようなヒッピーファッション。やってくる人たちに挨拶をする「ハッピーヒッピー」だ。
    「グッドモーニング、シスター!Hydrate or die!」(水を飲まないと死んじゃうよ!) 
    ここは標高9000フィート。富士山の5合目くらい。メイン広場への行き方をおしえてもらう。

    広場から聞こえてくるドラムのリズム。ギャザリングで鳴らしてもよいのはアコースティックな楽器だけ。ありとあらゆるタイプとサイズの太鼓、ディジュリドゥ、ほら貝、笛、なんと形容してよいかわからない謎の楽器。今年の参加人数は8000~10000人だそう。大型キャンプや食事の配給をするキッチンにはユニークな名前がついている。グラノラ・ファンク、セイフ・スウィンガーズ、キカプー・キッチン、ラブン・オーブン(Loven Ovens)、光と恵みの戦士たち、などなど。キッズ・ビレッジは、子供たちの遊び場。その隣にもうけられた布オムツ専用の選択干し場は、なんだか原始的なアートインスタレーションのようだ。会場内をパトロールするフォレストサービスの姿もあちこちに見える。メッセージを書いたボードを首からさげている人も多い。「オレゴン行きのライド探しています」とか「コンサート、フェスティバルの無料チケットが欲しい人は僕に聞いてね」とか「Dose Me」とか。アメリカ人はユーモアが好きだ。自分の支持する事柄を主張するのも好きだ。裸になり小川で泳いだり、踊ったり、ギターを弾いたり、子供と遊んだり、みんなおもいおもいにゆっくりした時間をすごしている。

    ヒッピーよりもパンクキッズ
    夕方。メイン広場に皿やコップを手にした人たちが集まってくる。輪になって手をつなぐ。ベジタリアン食が配給されるディナーサークルだ。ちょっと壊れているかんじの陽気なおじさんが私の隣に座った。15年以上毎年参加しているというベテランのおじさん。
    「いいかい、ギャザリングの心得その一は、人探しをしないことだ」
    人探しに時間を費やして、今ここで起きていることを見逃さないようにね、と言いたかったのかもしれない(やっぱり私には深読みするクセがあると思う)。この後まもなく、会いたかった人には、ちゃんと会うことができた。とくに時間や場所の約束はしていなかったのに。

    食事を待つあいだ、黒い服を着た若い男たちが、巨大アメリカ国旗を振りまわしながら走っているのを眺めていた。アメリカ国旗は逆さまに吊るされている。明日は7月4日。アメリカ合衆国の独立記念日。この日は多くのアメリカ人にとって愛国の日(あるいはバーベキューと花火の日)なのだけれど、反資本主義、反商業主義、反消費文化、反マスコミをコンセプトとするレインボーギャザリングは、ヒッピーだけでなくパンクキッズやアナーキストにも人気がある。家出少女のようなティーンエイジャーのほうが、年老いたヒッピーよりもずっと数が多いのだ。

    マジックハットと呼ばれる帽子を持った人が、寄付を集めている。食材費用はこのマジックハットにほうりこまれたお金でやりくりされている。しかしなんだ、食事がなかなかまわってこないぞ。食事を配る人がやっと近くまで来たと思ったらなんと手前で終了。別の人が近くまで来てこれまた手前で終了!ベテランおじさんは、もうこれ以上待っても無駄とすぐに判断し、「向こうのキャンプで、夜通しホットケーキを出してるよ」とおしえてくれ、姿を消した。ありがたきサバイバル情報。寅年生まれだというベテランおじさん、トラの顔がでっかくプリントされたTシャツを着ていた。

    与えるよりも欲しがるだけの人
    「シガレットドネーション、プリーズ、シスター」
    金銭のやりとりが禁止されているギャザリングでは、「ドネーション(寄付)」という言葉がよく聞こえてくるけれど・・・、その行為、町の物乞いとどこが違うんだろう?(金銭のやり取り禁止は、公共の土地で開催するための法的な理由もある)ニセモノのマジックハットも現れるという。

    パンクキッズたちはみな無一文だった。タダで飯が食える、タダでドラッグがもらえる、やりたい放題に遊べる、そんな期待を抱いてヒッチハイクと野宿をくりかえして全米各地からやってきたストリートキッズたち。とにかく驚いたのは、無一文の若い人たちの数。なにかを与えられる余裕のある人よりも、欲しがるだけの人のほうが圧倒的に多い。

    差別、貧困、暴力、機能していない家庭。そんな環境から逃げ出してきたキッズたち。決して無視することのできない、アメリカ社会がかかえる闇の部分。それでも、生き方を選べない日本社会とくらべれば、カウンターカルチャーが根付いたアメリカはいくぶんマシかもしれない。メインストリーム社会のはみだしっ子たちが仲間をみつけ、放浪の旅をとおしてなにかを学ぶ場があるということは、救いでもあり希望でもある。

    明日はついにヴィジョンが降りてくる!?(次回に続く)

    2010年1月16日

    全米レインボーギャザリングが抱える課題 (1) ~2009 ニューメキシコに参加して

    レインボーギャザリング

    ずいぶん遅くなってしまいましたが、昨年7月にニューメキシコで開催されたU.S. ナショナル・レインボーギャザリングの旅日記を公開。後日パソコンを盗まれて写真を失くしてしまったので、友人が撮影した写真を借りました。

    【旅日記】
    私にライド(車の相乗り)をオファーしてくれたのは、ワシントン州から来た若い男女のカップルだった。待ち合わせをしたタオスの広場に、ディーゼルで走るおんぼろベンツワゴンで彼らが現れたときにはもう日が暮れていた。これから私たちが向かうのは「ギャザリング」の会場、サンタフェ・ナショナルフォレスト。運転手はトミーと名乗る愉快な男性だ。シュタイナー学校の卒業生で、彼女と一緒に今年初めてのレインボーギャザリング参加とのこと。ちょっと運転が荒いけれど・・・。

    馴染みのない人のためにかんたんに説明すると、レインボーギャザリングとは森の中でキャンプし、お金や電気を使わずに、愛と平和と助け合いを実践する非商業主義の短期コミュニティ。参加者はレインボートライブだとかレインボーファミリーと呼ばれ、非暴力的な人なら誰でも「ファミリー」の一員になることができる。アメリカでは毎年7月4日の独立記念日をはさんだ1週間、公共の国有林で開催されている。72年にコロラドで開催されたのが始まり。

    Drainbows!?
    レインボーギャザリングのことをはじめて聞いたのはちょうど10年前のインドだった。ある小さな巡礼地の川辺でキャンプしていたレインボーファミリーに招いてもらったのだ。はじめての自然と共にある生活。それは7~8人程度の小さなキャンプだったけれど、1万人以上もの人が集まるという全米ギャザリングの話を私はワクワクしながら聞いた。

    タオスのニーム・カロリ・ババ・アシュラムに滞在していたとき、今年の全米ギャザリングがこの近くで開催されるという話を聞いた。ついに来たな!と思った。気分が高揚する。シードキャンプと呼ばれる会場の準備がすでに始まっているという。キッチンや保健室の場所を決め、地面を踏みならして道をつくり、水をひき、トイレを掘る。

    けれど同時に妙な噂も伝わってきていた。ドレインボー(Drainbows)と呼ばれる連中が、わざと落とし穴を掘ったり、足元にロープを引いて人を転ばせたりといった嫌がらせをしているという。ドレインボー達は食事を独り占めし、お酒を飲んで人を侮辱したり、トラブルを起こしたり。盗難もおきているとのこと。今は行かないほうがいいよ、と忠告を受けた。

    フォレストサービスは仲間か敵か?
    街灯のないまっ暗な道を3時間ほど走り、会場はもう目の前というところで、フォレストサービス(国有林の保護をする政府機関だが、警察と同様に逮捕する権限も持っている)に車を止められた。
    「免許証と車の登録証をみせなさい」
    なんとトミーは免許証を携帯していなかった!「なにかの手違いで新しい免許証が届いていないんだ」と説明するトミー。
    「ドラッグはもっているか」「マリファナを少しもっています」「個人使用目的か?」 「はい」「没収する」「えっ」「車内を調べるから車から降りなさい」「!!」
    しばらくするとトミーの身元確認をしていた別の隊員が戻ってきた。
    「おまえの免許証は期限切れじゃないか。嘘をついたな!」
    トミーは無免許運転の罰金600ドルをくらった。しかも、明後日(ギャザリングのまっ最中)アルバカーキの裁判所に出廷しなければならない。国有林で開催されるレインボーギャザリングは、土地の使用料は不要だし参加費用も無料なのだが、このように間接的な形で国にお金を納めている人もいる。しかも大勢。ヒッチハイクでトラックの荷台に乗せてもらった友人は、罰金50ドルを支払ったと後日聞いた。

    米国憲法修正第一条は言論や宗教、集会の自由に関する項目。パレードや抗議のデモ行進を行うために公共の場所に集う権利を保障している。世界平和を祈るために集うレインボーギャザリングの開催は、この権利に該当すると主張する者もいるが、政府はギャザリングに土地の使用許可申請を要求し、開催の日時や場所まで指示しようとする。ここで問題になるのは、使用許可を要求されるということが、憲法で保障されたアメリカ市民の権利侵害にあたるのかどうかだ。それとも単純に公共の安全を維持するために必要な政府の仕事のひとつなのだろうか?

    後日読んだ新聞記事によると、最近ACLU(米国自由人権協会)は、公共の場での抗議デモを「危険度の低いテロリズム」であると定義するよう、国防省の新人教育テストに改変を求めているという。2008年、2007年は、フォレストサービスからの使用許可要求はなされなかった。しかし2008年ワイオミングで、フォレストサービスがレインボーの群集と対立した事件と関係あるかどうかはわからないが、今年は議論の末、許可を取得するに至った。

    A-キャンプ ~お酒を飲む人のためのキャンプエリア
    会場に着いたのは深夜3時ごろ。雨が降っていた。私たちの車に、赤ら顔の男が勢いよく駆けよってきた。
    「ウェルカムホーム!ここに車をとめて、明日の朝のシャトルでメイン会場へ行ってね」
    深夜に到着した私たちはここで夜を過ごすことに。十数人が焚き火を囲んで談笑している。周辺には鍋や食べ物に混じって、ビールやワインのボトルも散乱している。タオスプエブロから来たというおじいさんが登場。私の足元にころがっていたワインボトルをすばやくみつけると、「それ、誰のかな?飲んでもいんだろ?」といって早速飲みはじめた。アルバカーキから来たおじさんは、どこからみてもホームレスのような格好。ここまでヒッチハイクで3日もかかったと文句を言い、怒り心頭の様子だが誰も聞いていない。アルコールの問題を抱えている人のようにみえた。

    メイン会場への入り口は3箇所あったのだが、たまたま私たちが着いた入り口は、Aキャンプだったのだ。レインボーギャザリングではお酒を飲むことは歓迎されないが、飲む人の権利も尊重するために隅っこに設けられたキャンプエリアがAキャンプだ。アルコールが放つエネルギーは、ときに平和的な集いを脅かす。メイン会場へ行くときには、お酒はここに置いていかなければならない。

    「マッシュルームがみつからない」
    トミーが言う。おそらくフォレストサービスが車内を調べたときに見つけ、黙って没収したのだろう。「どうせ、あとでやつらが森で食べて楽しむんだろう」

    明日はいよいよメイン会場へ向かいます(次回に続く)

    Posted by Love S. Dove | イベント/パーティー | コメント(2)

    2009年12月31日

    2009年をふりかえる ~米国で大麻合法化への関心が高まる

    長期的なテーマと2010年のテーマ

    こちらはまだ大晦日の昼下がり。昨年末には、「外の世界、内の世界共に、次のステップへ移行するための基盤を少しずつ固める年となりました」と書きましたが、今年はその「次のステップ」がいったいなんであるのか、その輪郭が見えはじめてきた1年でした。
    ホフマン博士のお言葉&2008年をふりかえる

    今年私は3年間住んだニューヨークを離れ、ひとりでバスに乗りました。アメリカ大陸の力強い大地とおおらかな空に魂をゆさぶられ、ペヨーテチャーチでは「家族」というヴィジョンを授かりました。これから年月をかけて取り組んでいきたい長期的なテーマです。とは言ったものの、どこからどうやって手をつけていけばいいのかさっぱりわからなかい状態だったのだけど、米国の東のはじっこから西のはじっこに着いたとき、周りを見回してみたらいつのまにか、同じ方向を向いてしっかり歩いている新しい仲間たちにかこまれていました。

    この季節に行われるのは、翌年を迎えるために、気持ち、心の準備をすることなのだ。  この期間、あなたは世界と調和することになり、この時の意識があなたを包み込み、翌年のあなたの行動に影響を与えるのだ。「ホピ・サバイバルガイドより」http://hyla.jp/guide.htm

    これは、北山耕平さんのツイッターから。アリゾナのホピの人たちの言葉。

    というのも、昨晩、眠りにおちる間際、突如2010年のテーマが降りてきたのですよ。「ヒーリング」です!恐怖や苦しみのなかに生きる人がひとりでも減るように、と祈りながら2009年の残りを過ごします。

    2009年のドラッグニュース

    さてさて、前置きが長くなりましたが、今年もサイケデリック・コミュニティ界隈にあった動きをふりかえってみます。

    ・日本では俳優の押尾学がMDMA、元アイドル歌手の酒井法子が覚せい剤で逮捕され、芸能人の薬物関連ニュースが連日報じられました。マスコミは無知な人々に薬物に対する恐怖をうえつけるという方法で薬物犯罪と戦おうと躍起になっている様子です。その一方で2月には、水泳選手のマイケル・フェルプスの大麻吸引疑惑がイギリスの新聞にスクープされるという事件がありました(AFPBB News)。彼には多くのスポンサーがついていましたが、そのうちの一社ケロッグが契約を打ち切り。するとケロッグは不買運動に見舞われ株価が下落するという結果に。米国人の反応は「大麻吸引?だからなんなの?」といった程度。

    ・アメリカでは、オバマ大統領が選挙前の公約どおり、州のガイドラインにしたがっているかぎり、連邦政府は医療大麻薬患者や販売者を逮捕しないと正式に発表しました。無法地帯のようになっていたロサンゼルスのディスペンサリーには捜査が入り、コロラド州やミシガン州でも医療大麻ビジネスが活発化してきました。いまだかつてなかったほどに、大麻合法化への寛容的な姿勢が拡大しています。CNBC(Marijuana Inc)やフォーチュン(How marijuana became legal)といったビジネス系のメジャーな媒体も大麻ビジネスの特集をしたり、田舎町のローカル誌でも合法化支持の意見を目にしたりと、医療大麻の認知度はもちろん、嗜好品としての大麻使用合法化への関心度も急速に高まっています。Zogby、Gallop、CBSニュースなどが合法化支持に関する世論調査を行った結果、平均すると約47%の支持率がでています。

    これは確実にティッピングポイントが目の前まで来ている!来年11月、カリフォルニア州では21歳以上のすべての人に大麻の合法化と課税をするかどうかを決める国民投票が行われます。

    ・医療大麻を認める州は増えましたが、サルビアを禁止する州も増えました。また、チェコ政府は大麻草、コカの木、メスカリンサボテン、マジックマッシュルーム。5本(マッシュルームは40本)までなら育ててもいいよ、と決定(Ceske Noviny)。中南米でも容認の動きが広がる一方で(大麻取締法変革センター)、新世代ブレンドハーブ「スパイス」と合成カンナビノイドは世界的に規制へ向かいました。(スパイス&スピンオフ:ハイテク・マリファナ代替品の規制

    ・ヨーロッパでマイナーなリサーチケミカル、bk-PMMA(メセドロン)、4-MMC(メフェドロン)、MDPVなどを使用した死亡事故が数件ありました。薬物名のラベル間違いによる死亡事故もありました(Erowid 2C-B-Fly Vault

    ・3月、オレゴン州のサント・ダイミ支部Church of the Holy Light of the Queenの裁判が終了。儀式で使うアヤワスカ茶の輸入や使用が認められました。

    ・MDMAをPTSD患者に投与して行うセラピーのトレーニングプログラムが許可されました。ミソファー医師の臨床実験も進んでいます。(ミクシィコミュニティ、サイケデリック・リサーチ

    ・11月、ペルーアマゾンの元シャーマンで画家のパブロ・アマリンゴさんが病気のため亡くなりました。71歳

    Wishing you a wondrous new year!
    愛と感謝

    2009年12月28日

    ベスト・オブ・エンセオーグ|人気記事ランキング2009

    半年ごとに発表していた人気記事ランキングですが、今回は今年1年間分(1/1-12/27)。全記事対象のアクセス数トップ5に加え、今年2009年に書いた記事のみを対象にしたアクセス数トップ5を発表します。

    総アクセス数 65,030、ユニークビジター 36.002、一人あたり平均ページビュー 2.65

    全記事対象ランキング 

    1位 合法ハーブ「スパイス」シリーズは、合成カンナビノイドでできている

    2位 多幸系?合法ドラッグ「Doves(ダブス)」の成分

    3位 スパイス製品の続報/製造業者のオフィスへ突撃取材

    4位 映画『スーパーハイ・ミー』とカリフォルニアの医療大麻

    5位 生涯忘れえぬ体験 ベニテングタケ20g+断食10日間

    2009年に書いた記事のみ対象のランキング

    1位 スパイス製品の続報/製造業者のオフィスへ突撃取材

    2位 生涯忘れえぬ体験 ベニテングタケ20g+断食10日間

    3位 MDMAは年に4回以上使うと効かなくなる

    4位 サルビノリンBエトキシメチルエーテル

    5位 薬物検査にパスする方法〜ドラッグ・テスト対策商品の正体

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    Posted by Love S. Dove | 未分類 | コメント (0)

    2009年12月15日

    エロウィド夫妻によるスパイス製品の考察&お知らせ

    信頼のおける情報源として大変お世話になっている貴重なウェブサイトErowid.orgのアース&ファイアー・エロウィド夫妻が書いた、スパイス製品に関する考察”Spice & Spin-offs: Prohibition’s High-Tech Cannabis Substitutes”の翻訳記事をアーカイブに収納しました。

    http://www.entheo.org/archive/spice.html

    スパイスシリーズは今までになかった巧妙な金儲け商品であり、今後合法ドラッグ市場はますます複雑化していくだろうという話です。英語のオリジナル記事はここにあります。

    お知らせ
    前回のポストで紹介した写真集『トライバル・リバイバル』は、卸売りもできます。書店やアパレル、雑貨店、ネットショップなどで扱ってみたい方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。フォトグラファーのサインを入れることもできます。

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